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日本製の製品は今後世界の市場で戦えるのか

戦後の高度経済成長を乗り越え、GDP世界2位にまで上りつめたにもかかわらず、現在、日本のIT業界は世界市場からは衰退の一途をたどっているとしか思えない。2013年現在でも自動車メーカーのトヨタは世界に誇れる企業でありつづけているが、パソコンや家電については海外メーカーの進出を許しすぎてしまっているし、IT関連で日本発のソフト製品もあまりお目にかからない。

 

パソコンについては日本に関してはMS-DOS時代からWindows3.1時代にかけNECのPC-8800シリーズやPC-9800シリーズが日本のほぼ全てのシェアを確保していたが、世界標準となったIBMの「DOS/V機」、現在は「PC/AT互換機」の規格にはそっておらず、結局「PC/AT互換機」に統一されていくことになった。

 

この時、富士通が「PC/AT互換機」を採用し、大きく日本でのシェアを伸ばしていく事になる。日本では独自規格のパソコンを突き進んでいたNECも「PC/AT互換機」への転換をし、日本独自規格はなくなっていく。

 

これらのパソコンに搭載されているOSについても、すべてアメリカのMicrosoft社製のWindowsシリーズであり、日本製のOSは世界市場に出回る事はなかった。そもそもアメリカの数年遅れでの研究や、OS開発に関してはアメリカからの圧力もあってか日本製のOSが日の目を見ることはなかった。

 

OSで敗れ、表計算ソフト、ワープロソフトといった必ず必要となるソフトウェアに関しても、日本はWindows上で動作するワープロソフト一太郎が存在していたが、MicrosoftがWordやExcelを学生に格安で使ってもらう戦略や、OS自体を管理しているMicrosoftが一太郎よりWordをメジャーにしていくためのなりふりかまわない戦略により、Windows上のワープロソフトの地位はWordに明け渡すことになる。

 

モバイルの世界でも、携帯の中身のハードであるチップセットやOSは全て海外メーカー製で、日本が海外に提供できるようなものは存在しない。ソフトウェアについても、Wordにシェアを奪われ、検索エンジンもグーグルが圧倒的なシェアを占めており、日本国内から世界へ展開できるようなソフトウェア関連の余地は何もない。

 

携帯にしてもCPUは日本製なんて、世界では使われていないし、チップセットもほとんど海外のメーカーのものを使用している。当然携帯のOSも海外製だ。iPhoneなどは携帯のメーカーがOSからチップセットまで全て手がけているし、Androidに至っては単なる検索エンジン会社がモバイルスマートフォン用のOSを開発し世界を席巻した。

 

モバイルのOSに関しては、アップルのiPhoneに見られるように、Microsoftに一日の長がありそうなものだがgoogleがシェアを取ることになった。これらすべてアメリカ企業の製品である。

 

唯一IT関係で世界的に打って出て成功したのはゲーム業界の任天堂のファミリーコンピュータやソニーのプレイステーションである。残念ながら家電は衰退の一途をたどっている。利益追求を優先し、海外に工場を移し、日本人の雇用を減らし、ソフトの開発さえも海外へシフトし、技術を流出させ、さらに雇用を減らして、どこに向かうのか、何を目指しているのかは全くわからない。

 

何をしても勝手に利益が積みあがっていったバブル時代に、能力もなく、競争もなく大量に雇用された世代が今会社の上層部をになう状態になっているのが日本の現状である。もちろん、いい加減な経営や社員教育をせずに、堅実に切磋琢磨してきた企業はやはり違う。

 

そういった世代が、競争世界における必然性を無視し、ゆとり教育などとバカな政策まで打ち出す始末。甘やかされた世代は、不況で仕事もできず、スキルもなく取り残されていく。とんだとばっちりを食らっている。そんな世代の中にも、自身を鍛え切磋琢磨している若者たちはいる。

 

彼らに期待したい。そして日本のITを世界に通じるものにしてもらいたい。

 

2013.07.21記

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